こんにちは!新聞広告ラボです。
今回は新聞広告の罫線に関する用語
「三方罫トル」
について解説します。
全ページ(=15段)広告を掲載するときに出てくる用語です!
この「三方罫トル」は、
・新聞社側からあえて言うことは(ほぼ)無い
・新聞の罫線について熟知している広告主は少ない
ので、新聞社と広告主をつなぐ
広告代理店の担当者
は特に知っておくべき知識です。
三方罫トルとは?
三方罫(さんぽうけい)とは、
新聞の左右&下部の三方に引いている罫線
のことです。
上図の赤線部分が三方罫です。
「上辺を除いた三辺の罫線」のことですね!
この罫線は広告主ではなく、新聞社が巻いているため
・新聞社罫
・社罫
とも呼ばれています。
「三方罫トル」とは文字通り、
左右&下部にある三方の罫線をトルということです。
「三方罫トル」の使用条件とメリット
「三方罫トル」は、
全ページ広告を掲載するときに指定することができます。
それ以外の場面で「三方罫トル」は使えません!
そもそも罫線は、
境目を明確にするために引かれるもの
です。
新聞の場合、
・記事と記事
・記事と広告
・広告と広告
・ノンブルとそれ以外
の間に罫線が引かれています。
記事と広告、広告と広告の間に罫線が引いてありますね
ちなみに新聞のノンブルとは、下図の赤囲み部分です。
【新聞用語で使う「ノンブル」とは?】
ノンブルとは一般的に「ページ番号」の意味ですが新聞で使う場合は
紙面の最上部にある
①新聞名
②日付
③曜日
④面数
⑤名称(「社会」などの記事内容)
⑥第3種郵便物認可番号
などのスペースの総称を指します。
広告的には④⑤をチェックします。#新聞広告— 新聞広告ラボ (@newspapers47ad) May 2, 2021
全ページ広告の場合、境目を引く必要があるのは
・ノンブルとそれ以外の部分
だけになるので、この「三方罫トル」が使えるのです。
<三方罫がある場合>
赤矢印のとおり、横の罫線が上の罫線とくっついています
また、罫線には新聞社が巻く罫線以外にも
広告自体に巻いてある罫線(=広告罫)があります。
広告罫は、新聞社ではなく広告主自身が巻く罫線のことです。
<三方罫がない場合>
赤矢印にあった三方罫が無くなり、青矢印の広告罫のみになっています
広告罫がすでに巻かれているのに
さらにその外側に三方罫があると、
「罫線のための罫線」のような状態になってしまいます。
そのような事態を避けるためにも
「三方罫トル」の処理をするのです。
そうすることで、
余計な罫線が入らなくなるので
広告がより洗練された印象になります。
赤矢印部分にさらに罫線が巻かれていたら、少しくどい印象が出てしまいます
なので、近年では
「三方罫トル」を指定する広告主が増えているのです。
まとめ
三方罫は、ノンブルが上部に入る新聞ならではの用語なので
新聞広告に携わっていてもあまり知られていません。
たかが罫線、されど罫線。
神は細部に宿ります。
広告は人々の目に触れてはじめて広告になるので
最後の最後まで、気を抜かずに頑張りましょう!
・「三方罫トル」は、全ページ広告掲載時に指定することができる
・「三方罫トル」をすることで、広告がより洗練された印象になる
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